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【Krita】1枚描き終えての雑感

Kritaを使って最初に描き終えた絵がこちらになります。(呪術廻戦の吉野順平)

Kritaは無料で使えるので気になる方はとにかく試してみることをお勧めします!

Kritaを触ってみて最初に感じた印象

●パレットの一つ一つが大きくてUIが窮屈に感じる。
●ブラシアイコンの種類が多いのは好印象。(他のソフトだとアイコンの使いまわしが多くてアイコンだけの表示だと判別が付かないことが多い)
●キーボードのショートカットがデフォルトだと癖が強すぎる!(ブラシサイズの調整がShiftキーだったのは自分の好みにピッタリだったが、他はカスタマイズしないとまともに作業できなかった)
●初めに使った時は拡大縮小表示さえもカクつく重さでした。これは「設定」→「パフォーマンス」→「キャンバス向け内部メモリプール」がデフォルトで0%だったのが原因でした。いくらか割り当ててあげましょう。

実際に絵を描いてみた感想

良かったところ

●デフォルトのブラシが結構使いやすいものが多かった。
●どのブラシを使っていても消しゴムモードにすることで消しゴムとして使用できる。ショートカットで使えば瞬時に消しゴムにできるため作業効率が上がる。カラーサークルやスポイトを使うと自動で消しゴムモードが解除されるのは正に理想的な仕様。自分の知る限りでは同様の動作ができるのは CLIP STUDIO PAINT くらいしかない。Paintstorm Studio にも消しゴム化という機能はあるがこちらはスポイトを使っても消しゴム化が解除されないのが惜しいところ。
●独立したブラシカスタマイズ画面がいい感じ。試し描きできるスクラッチパッドがあってそこに描いたものをブラシのサムネイルにできるアイデアは秀逸。

悪かったところ(改善方法があったら教えてください!!)

●拡大縮小表示がショートカット+上下移動なところ。他のソフトで左右移動に慣れているため上下移動はストレスが半端なかったです。自分が使ったことのあるソフトで上下は CLIP STUDIO PAINT くらいかな? CLIP STUDIO PAINT は設定で左右にも変えられるので実質上下で拡縮表示というソフトは使ったことがないです。
●以下の画像のようにカラーサークルの色配置が違う。こんな違いはどうということはないと思ったんですが使ってみると不思議なほど多大なストレスが発生します。
カラーサークルを四角に変えれば他のソフトと同様になりました。三角が好きですがここは四角で妥協します。

●レイヤーの扱いがかなり個性的なためKritaの機能を十分に活かすとPSDファイルを通して他のソフトと連携するのが厳しくなる。
別のブラシに切り替えたあとや別のレイヤーを選択したあとなどにショートカットが効かなくなることがあります。(ブラシを変えた後にスペースキーを押しても手のひらツールに切り替わらないなど)
意識して確認してみると高確率で起こっている現象でした。ポップアップパレットでブラシを切り替えると起こりにくいようです。毎回一筆描けばショートカットは復活します。
ググってもこの現象について書かれているものがないので環境依存の問題かもしれませんが別のPCで試しても起こりました…。低スペだからかな?
 4.3.0 で修正されたようです。

まとめ

かなり個性の強いソフトといった印象です。
レイヤーの扱いとかが特殊すぎるのでペイントソフトの初心者にはお勧めできません。
もうちょっと一般的なペイントソフトの仕様を踏襲してもよいのでは?と思わせる箇所が目立ちます。
良いところが沢山あるだけに癖の強さに対応できるかどうかで評価がガラっと変わるソフトだと思います。

コメント

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